自分の会社じゃ気づかなかった。雇われ経理1年目で痛感した3つのこと

自己紹介

「自分の会社の経理なら何年もやってきたから、雇われ経理くらい余裕でしょ」

雇われ経理として働き始める前の私は、正直そう思っていました。

2013年に会社を設立して、自分の会社の経理は10年以上やってきた。簿記3級も持っているし、マネーフォワードも普通に使える。

——これがどれだけ甘い考えだったか、入社して半年もしないうちに思い知ることになります。

52歳、社長経験者が初めて雇われ経理になって、ぶつかった3つの壁を正直に書いていきます。同じような立場の方、これから経理に挑戦する方の参考になれば嬉しいです。

壁①:月次締めのスピードプレッシャー

一番最初にぶつかったのが、これでした。

毎月10日までにPLを仕上げる。

自分の会社の経理は、極端な話、いつ締めても誰にも怒られません。月末でも翌月末でも、自分のペースで処理して、最終的に税理士さんが整えてくれる。

ところが雇われ経理はそうはいきません。10日までにPLが出ないと、経営判断に間に合わない。役員会に間に合わない。シンプルに、仕事が成立しない。

最初の月次締めは、本当に苦戦しました。仕訳の量は自分の会社の比じゃないし、勘定科目の判断に迷うと手が止まる。「あれ、これどっちだっけ」が続いて、気づけば残業しているという日々。

社長時代は「経理は急がなくていい仕事」だと思っていましたが、雇われ経理にとっては完全に時間との戦いでした。

壁②:自分で決められないもどかしさ

これは性格的に一番きつかったかもしれません。

自分の会社では、請求書が来たら「あ、これ払うやつね」で終わり。決定権はすべて自分にあるので、迷うこともない。

ところが雇われ経理は違います。

「これ、本当に正しい請求ですか?」を一つひとつ確認しないといけない。

担当者に確認、上司に確認、場合によっては取引先にも確認。自分の判断だけで処理を進めると、後で大変なことになります。

正直に言うと、最初は「いや、見ればわかるじゃん」と思っていました。でも、ある日気づきました。

架空請求書って、世の中に普通にあるんですよね。(笑)

社長として10年やってきたつもりでしたが、自分の会社では「身内の請求書」しか見てこなかった。雇われ経理は、いわば「他人の財布を預かっている」立場。慎重さのレベルがそもそも違うんです。

このマインドセットの切り替えに、結構な時間がかかりました。

壁③:勘定科目と税区分の認識の浅さ

これが一番「自分、わかってなかったな」と痛感した部分です。

例えばこんな仕訳。

  • 取引先とのランチ → 会議費?接待交際費?
  • 振込手数料 → 支払手数料で合ってる?
  • ZOOM の月額料金 → 通信費?支払手数料?それとも別?

自分の会社をやっていたときは、こういう細かいところ、全部税理士さんが直してくれていたんです。私は「だいたいこの辺かな」で入力するだけ。最後に税理士さんが「これはこっちの科目ですね」と整えてくれていた。

雇われ経理になって、誰も直してくれない環境に置かれて初めて気づきました。

自分は勘定科目の判断、全然できていなかった。

しかも税区分(課税・非課税・対象外)の認識もあやふや。インボイスの絡みも入ってきて、ちゃんと理解していないと普通にミスする。10年経理をやってきたつもりが、土台がスカスカだったわけです。

これは結構、心にきました。

失敗から得た「3つの気づき」

落ち込むことも多かったですが、半年やってみて、はっきり見えてきたこともあります。

経営者と経理担当者は、見ている景色が違う

社長時代の私は「数字は結果」として見ていました。雇われ経理になって初めて、「数字は積み重ね」として見るようになった。一枚の領収書、一つの仕訳が、最終的に決算書を作る。この感覚は、社長をやっていただけでは絶対に身につかなかったと思います。

「丸投げ」していた部分が、自分の弱点だった

税理士さんに任せていた部分=自分が学んでこなかった部分。これがハッキリ可視化されたのは、痛いけど良かったです。今、簿記2級と MOS Excel エキスパートを勉強している理由の一つも、ここにあります。

両方の視点を持てるのは、たぶん強み

経営者目線と現場目線、両方を持っている経理担当者ってあまりいないんですよね。請求書を見て「経営者ならこう判断するな」「経理ならこの仕訳だな」の両方が同時に見える。これは将来、絶対に活きると思っています。

まとめ:同じ立場の人へ

社長経験者が雇われ経理に挑戦する場合、最初の半年は本当にしんどいです。プライドもあるし、「自分の会社では…」が通用しない場面が多くて、結構へこみます。

でも、半年やってみて思うのは、社長経験は無駄にならないということ。むしろ、経理担当者として一段深い視点を持てる強みになっています。

私はまだ1年目の駆け出し経理マンです。これからもやらかすと思いますし、その都度ブログにぼやきます(笑)

同じような立場で頑張っている方がいたら、一緒に少しずつ前に進んでいきましょう。


※このブログでは、52歳経理マンのリアルな失敗と学びを発信しています。簿記2級・MOS Excel エキスパートにも挑戦中。よろしければ他の記事もご覧ください。

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